2017-02-24

鶴見俊輔の池田評

 哲学者の鶴見俊輔も池田氏を「戦後の民主化を最も体現した人」と評しています。

「池田大作・創価学会名誉会長は田中角栄氏とよく似ている」玉野和志

 ま、どうでもいい内容の記事だがこの部分が目を引いた。潮出版社とも関係が深かった人物で、よく言えばリベラルの重鎮、有り体に申せば裏の顔が知れぬ進歩的文化人である。


 さすがに哲学者だけあって巧みなレトリックを駆使しているが、一貫して日本共産党を支持してきたことでも知られる。鶴見俊輔の得体が知れないのは都留重人〈つる・しげと〉との関係が明らかになっていないためだ。都留の夫人は木戸幸一の姪(めい)である。GHQの占領政策に深く関与したハーバート・ノーマン(カナダ人外交官)と都留重人は木戸を救うために大東亜戦争の責任を近衛文麿に押し付ける工作を行った。ノーマンはマッカーシズムに対して自殺をもって抗議したとされているが、MI5(イギリスの諜報機関)はケンブリッジ大学に留学した1935年(昭和10年)の時点で共産主義者と断定している。東京裁判では連合国側の証拠として木戸日記を採り上げたがその内容についてはパール判事が疑問を投げかけている。木戸は二・二六事件の対処についても天皇陛下の判断に影響を与えており、この事件が大東亜戦争へと向かうエポック・メイキングとなった事実を思えば、木戸こそが戦争の最大責任者かもしれない。

われ巣鴨に出頭せず―近衛文麿と天皇 (中公文庫)文庫 近衛文麿「黙」して死す (草思社文庫)