2016-12-18

磯谷富美子さん「私が3人の死刑望むのは当然」


 富美子さん(利恵さんのお母さん)のインタビュー映像の背後に仏壇が映った時の衝撃を忘れることができない。

 私も死刑制度を支持する。チンパンジーの世界でルールを破った者はその場で殺される。なぜなら放置しておけばコミュニティの崩壊につながるためだ。本能は種(しゅ)を維持させる方向に働く。歴史上の革命を壮大な住民自治と考えれば、古い権力者が殺されるのも同じ理由であろう。社会性の本質は遺伝子を伝えのこすところに目的があるのだ。「犯罪者には脳の異常がある」という最新研究もあるが、それを調べるには終身刑同様でコストが掛かり過ぎると思う。生命は尊厳だとか平等だとかいう戯言(たわごと)にそれほど力は残っていない。もちろん冤罪を回避するシステムの確立が必要である。尚、仏教は行為(身口意の三業)を重んじるゆえ、一人の殺人であろうと迷うことなく死刑にすべきだ。「目には目で歯には歯で」(『旧約聖書・エジプト記』)との報復律が実行されて然るべきである。

 数学的に捉えるとわかりやすい。現在、一人を殺害した場合の量刑は10年前後である。式を引っくり返してみよう。罪を犯していない状態で10年ほど刑務所に入れば、一人を殺すことが認められるだろうか? 断じてそんなことはない。