2016-08-24

旗は要らない





 桜殿は日本政府がイラク戦争の支援を決めた際、憲法9条擁護を主張し署名活動を展開。公明党本部に署名簿を届ける姿がニュースで報じられた。ネット組学会員の元祖護憲派といってよい。組織の現場ではそれ以前にも昂然と異を唱える人はいた。湾岸戦争後のPKO法案に対して「私たち婦人平和委員会は断固、反対する」と言い切った区幹部もいた。創価学会としては湾岸戦争に反対を表明したが、イラク戦争には沈黙を通した。しかもあろうことか創価学会と公明党は立場を異(こと)にした。混乱する学会員が出るのは当然だろう。

 戸田時代の保守路線を池田は左に切り替えた。国際主義・平和・文化といった路線は日本共産党に倣(なら)ったものだろう。そして池田は戦前の創価学会が「反戦・平和のために戦った」と歴史を改竄(かいざん)した。

 平和は創価学会の売り物となった。具体的に反戦出版や核の脅威展を行ってきたことは尊い。しかしながら創価学会がパレスチナ紛争・チベット問題・ルワンダ大虐殺に関与することはなかった。

 創価学会の三色旗も明らかに国際仏旗のパクリである。


 今知ったのだが、国際仏旗を制定したのは何と神智学協会のオルコット大佐である。国際仏旗やタルチョは緩やかなシンボルでオリンピック旗みたいなものだ。それに対して三色旗は党派性の宣揚である。

 話は変わるが、三代会長は三人とも改名をしているが、「常」「城」「大」という文字を見る限り、諸法無我を感得しているようには思えない。旗・組織・役職は自我を補強する。足りない何かを補う作用がある。