2016-04-02

ヒトラーを持ち出す発言の意図を疑え







 私は以前からヒトラーを持ち出す発言の意図を疑うべきだと考えている。それほどまでにヒトラー=悪という図式が我々の頭に刷り込まれているからだ。完璧な人間が存在しないように100%の善人も悪人も存在しないのは自明のことだろう。つまりヒトラーというシンボルは悪の代名詞として語られているのだ。例えばケネディ大統領の父親を始めとするアメリカの実業界はナチスを支持し、経済的支援を惜しむことがなかった。ドイツ敗戦後も戦争犯罪を不問に付して科学者や技術者をアメリカは活用した。そして歴史上の「ナチ・ホロコースト」を産業としての「ザ・ホロコースト」に変質させたのはエリ・ヴィーゼルを始めとするユダヤ人勢力であった(『ホロコースト産業 同胞の苦しみを「売り物」にするユダヤ人エリートたち』ノーマン・G・フィンケルスタイン、2004年)。

文庫 アメリカはなぜヒトラーを必要としたのか (草思社文庫)ヒトラーの経済政策-世界恐慌からの奇跡的な復興 (祥伝社新書151)