2016-04-10

福島源次郎の大牟田発言について

 今思えば、全てが狂っていました。当事者のほとんどが、異常感覚に陥っていました。それから3年過ぎた(昭和)57年、その当事者の一人であった原田副会長が、「北條会長の生前のノートなどの資料を詳細に調べていくなかで、宗門問題を引き起こした元凶を福島さんだと考えていたのは明らかに間違いであることが判った。申訳ない」と私に陳謝しました(4月28日、文化会館1階の応接室で)。しかし当時の私に侮辱ともいえる暴言を吐いて詰問した他の数人の幹部は、謝罪どころか一言のあいさつさえすることなく、今日に至っています。

【『蘇生への選択 敬愛した師をなぜ偽物と破折するのか』福島源次郎(鷹書房、1990年)以下同】

「会長辞任申出の前から、すでに猊下は学会に対してじつに厳しい態度で臨んでいられた。君の大牟田発言はその中での引火線にはなったが、会長辞任は長い歴史の流れの中での一連の出来事であり、この責任が君だけにあるのでは決してない。大きい流れの問題であることが、今よく判った。私たちの分析が甘かったし、間違っていた。宗門への姿勢も悪かった」(北條浩理事長、昭和54年4月23日)

 福島の手記によれば、山崎正友が日蓮正宗を焚(た)きつける材料として利用したとのこと。大牟田での会合参加者から学会本部に対して抗議の声が挙がったが封殺された。

聞き書き4.24

 茶坊主長谷川の話を鵜呑みにしてしまい、故福島氏に対し心よりお詫び申し上げます。長谷川が大牟田発言を蒸し返したのは1994年のことと記憶する。この男は「創価の宦官(かんがん)」ともいうべき人物で、原島嵩の離反~池田会長失脚の間隙を突いてポスト原島の地位をせしめた。後に信平問題の処理に失敗して第一庶務を外されたが、副理事長を経て理事長にまで登り詰めた。唾棄すべき幹部は山ほどいるが谷川・長谷川が二大巨頭だ。

蘇生への選択―敬愛した師をなぜ偽物と破折するのか
福島 源次郎
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