2014-09-20

素敵な真実

 当時、創価学会のドクター部長であった森田修平はセミナーで語った。「末期癌でも題目を唱えれば治ります。でも転移したら治りません」と。森田は横浜赤十字病院(現在は横浜市立みなと赤十字病院)で外科部長を務めた人物である。この発言の背景にはそれ相応のデータと臨床経験があったことだろう。しかしそこに落とし穴がある。私が知る限りでは医師ほど非科学的な連中もいない。臨床という経験に引きずられて相関関係を因果関係と確信してしまうためだ。医師であれば二重盲検という言葉は知っているだろうが、自分の仕事を同じレベルで吟味する者はいない。薬と同じく「使った、治った、効いた」という「三た」式思考法(安斎育郎)で平然としている。ゲルソン療法とて例外ではない。冒頭で体験談を紹介するような書籍が多い。そこは各人が自分で判断するしかない。ただしゲルソン療法では転移した癌も完治した例が多数報告されている。マックス・ゲルソンは「医学史上もっとも傑出した天才」とシュヴァイツァー博士が賛嘆した人物である。



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