2013-01-22

「直木賞を待つ」安部龍太郎

 等伯の苦難に満ちた生涯、それでも絵を描きつづけた情念、そうして肉親の死や世上の矛盾をすべて昇華する松林図の境地。そこに達する姿をどう描けばいいか、苦心と苦悩の日々がつづいた。それを無事に切り抜けられたのは、法華経の研究家である植木雅俊さんの助言があったからだ。

【「直木賞を待つ」安部龍太郎/日本経済新聞 2013-01-20】

等伯 〈上〉 等伯 〈下〉 思想としての法華経

 お二方の出会いについては植木雅俊著『思想としての法華経』のあとがきに記されている。

法華経と等伯